ブクログ

2冊目

ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著 上杉周作、関美和訳 FACT FULNESS


副題は「10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」というもの。内容は、まさに、副題の通り。

例えば、いくらかでも電気が使える人は、世界にどのくらいいるでしょう?

20%?50%?正解は、80%。

もちろん世界なのでアフガニスタン、エチオピア、南スーダン等の、いわゆる、発展途上国(という古い表現)と言われるところも含めて、です。

根本的に私たちの考える世界っていうのが20年ぐらいアップデートされていないので、

今の現状をちゃんと知ってください!というのが主題です。


こういうのずっとやってる大学にいたので、チンパンジーよりは高い正解率でしたよ。

そういう意味ではよい教育を受けられたことに今更ながら感謝したい。


おもうところとしては、私たちの想像するよりも目覚ましい成長をしたレベル1,2(本での表現方法)の国々に日本は大金を毎年つぎ込んでいる。その成果がまさに今の現状なのはよく理解できる。

(決して日本のおかげ だけ ではないのは理解している)

でもなんでまだ寄付してるの!?!?現在日本の貧困は結構問題になっている。

そのお金日本の貧困のためにつかわない??ちょっと目の前のこと先に解決してくれ!?

なんていう焦りに近い感情が出てきました。


あと思ったのが今投資すべきはレベル4の国ではなく、

これからレベル1⇒2ないし2⇒3ないし3⇒4になる国なのは間違いない。

いわゆるライジングスターですね。

おそらく3⇒4になるのがインドともいわれている(人口ボーナス)

そういう意味ではなるほど、と思った。

私のインド株は今死んでいるけど希望が持てた。


数字の見せ方にも言及されていた。これは仕事柄よく感じる。

例えば、買い時についていろいろ言ってくる顧客へ1年のチャートを見せてあたかも「今、結構安いんです!買い時ですよ!」なんて言って投資をさせたりする。本当は5年チャートを見れば、全然上がっているのがばれてしまうけれど。

自分が見ているものがすべてではなく、比較することで初めてものの大きさがわかる。

ふむふむ。当たり前だけど結構気が付かない時もあるんだよね。

気をつけよ。


・インプットしないと置いていかれてしまうが、インプットしたものは更新していかないといけない。

・数字は正しいが、数字だけが正しいわけではない

・悪いニュースのほうが広まりやすい

・小さな一歩を重ねる。小さな変化でも変化していることを評価する。


ベストセラーになるの、わかる気がする。

読んだ人と、読んでいない人だとニュースとか世界の見方が変わってくるからだとおもう。


もし読むのだるい人は作中にもあったが、ドルストリートを見てください。


日本語もあるよ。

レベル1(最も貧困な国)からレベル4(私たちの生活水準)を比べて見てください。

昔よりもボトムアップしてきているのです。

これ、私の卒業した大学の子、めちゃくちゃ刺さると思う。教えてあげたくなっちゃう。


また10年もしたら同様の内容の書籍が出てほしい、そして私たちをアップデートしてほしいと切に願うばかり。

はい、おわり。

0コメント

  • 1000 / 1000